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zoom RSS 遊びと仕事、大事なのはどっちだ?

<<   作成日時 : 2008/02/08 19:14   >>

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ヨハン・ホイジンガ(1872−1945)というオランダの歴史家が書いた『ホモ・ルーデンス』という本(1938年)に面白いことが書かれていた。

日本古来の武士道は最高の遊びであって、日本のこの時代の文化は遊びをとりわけ高尚なものと捉えたというところである。つまり、仕事などより何よりも遊び心が大切だというものだ。そういうところはわれわれヨーロッパ人とよく似たところがある、というようなことがかかれてあったと思う。

これは非常に意外であった。現代日本の社会では、「遊びと仕事とどちらが大事だと思ってるんだ!!」ということがよく言われていて、そこには当然の前提として、仕事第一の通年が隠されているのだが、よくよく考えてみれば、われわれの多くは余暇を過ごすために働いているというのがほとんどであって、そこから考えれば「遊びのほうが大事」という思想も出てくるわけだ。

もともと、「学問」の概念は「余暇」から生じたものらしい。遊びを意味するラテン語の「ルードゥス」とはまた学校を意味してもいるそうだ。日本語でも『遊学』なんていう。『暇なときに行うこと』という点で遊びと同じだ。したがって、学問が仕事とはあまり関係がないのは当然であって、良く「経済学なんか学んでも、実生活ではほとんど役に立たない」などということを耳にするけれども、学問というのはそもそもが遊びの要素をたぶんに持っているものなのだとすれば、そうしたものが実践で役に立たないのはむしろ当たり前なのだ。

そうして、現代社会が国民に基礎的な学問を課すというのも、元来経済の発展なんていうことよりも、学ぶことにより視野を広げて人民の心を良くしようという運動から、義務教育というものが社会政策として取り入れられるようになったわけだ。昔、ヨーロッパに『空想的社会主義』運動なんていうのがあって、ロバート・オウエンなんていう人がその代表者の一人として存在していたと思うが、彼らの上げていた実践的教育論を近代社会は取らなかったと、そういう話であったことを思い出す。

どうもこういう話から推すと、今の日本やアメリカが経済最優先だというのは何かおかしい。仕事が大事なんて考えるから、人間の心がおろそかになってくるような気がする。

やはり人の心はまず遊びからだと思う。子供が遊びから社交性を学ぶのもその一環だろう。

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