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<<   作成日時 : 2010/10/10 18:39   >>

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世界情勢というのは、そのたびそのたびで、異なった正義感を持つ特定のグループによって行なわれる。政変が起こるたびに、「めまぐるしく考え方の変わる」などとまるで個人にあてつけたような批判をする人がいるが、誤解を植えつけやすいし、実際そのようなことを書き込んでいるブログなどを見受けることも多い。

ことに過去のこととなると、まるで日本人全体が一つの思想しか持たずに、全員で個人のような行動を起こしたと、まるでありえないことを実際に起こったこととして信じ込んでいるかのような人を見かけることが多い。太平洋戦争などでも、日本は人種差別撤廃のために戦ったのだと、むやみにそう喧伝している人が多い。しかし、単にそういう考え方の人がいたということだけでしかない。日本軍の指導者がそういう人たちばかりで占められていたはずもないだろう。

先に原爆のことを調べた際に、アメリカの主な軍事関係者は大反対であったという史実を記した。もともと参戦自体大反対なのであって、軍事費も当時の先進7か国中では、国防費そのものも最下位のイタリア並なのであって、日本の半分以下であった。ドイツや日本のような軍事大国と戦えば緒戦のうちは到底太刀打ちできなかっただろう。そんな状態でなぜ参戦したのか。なぜルーズベルト大統領が強引に参戦したことの責任を問われて更迭されなかったのかという点にも謎が多い。さらに、開戦前まで、日本の航空産業は、一位の中国についで第二位であって、こんな重要な顧客を失うなどということもおかしい。おまけに石油の輸出にいたっては、相当量を日本に向けて、半ば密輸の形ではあったかもしれないが、輸出していた。そのため、日本軍にはかなりの石油の備蓄があったらしい。国防を最優先させる目的で、国民には嘘をついて「石油資源の輸入が受けられない」と言っていたから、これが大手新聞社に真に受けられて、国民には敵愾心を植え付けた。日本には世界屈指、東洋一の富があったわけであるが、ほとんどが政府や軍隊、財閥に取られてしまったので、国民全体としては貧しかったし、当の国民も「日本は貧乏なのだ」と思い込んでいたようである。そうして、うっかりハワイの州軍もこの話を真に受けたが、いざ戦ってみると、日本海軍が武器弾薬・石油燃料もまるで無尽蔵であって、自軍の20倍もあることに驚かされた。どうやら米本国から、「日本には石油が枯渇している」とも聞かされていたらしい。

真珠湾奇襲の年1941年のアメリカ全体のGNPは、多い見積もりでも日本の10倍、標準的な見積もりで日本の5倍程度だ。しかもアメリカは日本のような単一国家ではなく、比較的連携の強固な5カ国の寄せ集めのようなゆるい連邦を構成していて、国と呼べるようなまともなところは北東部13州位で、あとはばらばらで「アメリカが何言ったって俺たちには関係ないさ」程度のものだ。であるからして、愛国心などそれほどあるような感じではないらしい。昔もアメリカとはそうした自由が売り物であった。おそらくばらばらに行動するところは今以上であっただろう。それくらいだから、日本のGDPをしのぐほどの国家は、アメリカ合衆国にはただ北東部の13州を除いては存在していなかったのではあるまいか。日本の3倍か4倍、ドイツの1.5倍程度がせいぜいであったと思う。北東部の独立13州だけで、残りの諸国連合をあわせたものと同じほどの生産高を有するのは、今も昔も同じだった。

こういうことに関しては全く誤解が多い。そしていったんそうと思い込むと、歴史の多様性の原理によって、どのような時代にもさまざまな考え方の人物や結社が存在しているものだから、彼らの都合のよいような証拠を見つけるのもたやすく出来る。



まあ、誤解するもしないも、めいめいの自由であるから、それでいいといえばそれでいいといえる。タバコをすうのもすわないのも自由だといえば自由だと思う。まして思想的なものならなおさらだ。

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