森の散歩

アクセスカウンタ

zoom RSS 塩素の漂白、殺菌作用。

<<   作成日時 : 2011/03/16 16:51   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

塩素のことを英語で「クローリン」[chlorine]という。何となく「クリーニング」[cleaning]みたいだが、これと漂白作用とは関係ないらしい。ギリシャ語の「黄緑色」(クローロス)[chloros]が語源だという。塩素の単体気体が黄緑色だからだそうだ。水素と塩素の同僚費の混合物を「塩素爆鳴気」と呼んでいて、日にさらすと爆発して塩化水素を生じる。きわめて毒性が強く、そのまま毒ガスとしても使える。現在では、催涙ガスの成分として軍隊や警察で使用されているが、大量に使用すれば致死効果があるものであって、後遺症を残す場合もあるという。対戦国からは毒ガス兵器と見なされるため戦闘で使用されることはないであろうから、国内の暴徒の鎮圧や過激なデモ活動あるいは各種凶悪犯に対して用いられる程度であろう。いわゆる「殺虫スペクトル」が広く人体にも有害である有機リン酸エステル系殺虫剤などと比べても、催涙スプレーの毒性のほうが強いともいえる。

上水道には、昭和20年代以降、殺菌用にアメリカ式の常時塩素消毒法が取り入れられた。塩素水も、気体塩素と同じく黄緑色だというが、水道水は透明である。1リットル中、わずか0.1ミリグラム程度塩素を入れるだけでは色はつかない。塩素水中では、塩素の一部は塩素分子のまま存在しているらしいが、一部は水に溶けて塩化水素と次亜塩素酸を生成している。この次亜塩素酸が、熱や光で分解され、酸素を発生するが、このときに出る酸素の酸化作用で、漂白効果や殺菌作用が出る。だから塩素系漂白剤は、適当に水で薄めないと効果が出ない。

塩素は、水中の炭化水素と塩素化反応を起こして有機ハロゲン物質(TOX)を産生する。水素原子3個が塩素と置換したメタンであるトリクロロメタン(クロロホルム)が代表的なものだ。塩素のほかに、フッ素や臭素、ヨウ素といった17族の元素(ハロゲン)が、メタンの4つの水素のうち3つまでを領有したトリハロメタンは、人体に与える発がん性や突然変異性の害が指摘されている。そのため、塩素の添加は上流水として放出した以降にとどめようという運動もすすんでいるようだ。トリハロメタンが生成されるための必要条件は、当然ながら、メタンの存在することであるから、浄水所で濾過殺菌された後の水に塩素を投じてもトリハロメタンは極わずかしか生じる余地がない。逆に塩素を投じなければ、途中のパイプ中の雑菌で汚染されてしまい、かえって危険だ。日本の河川は源泉から海に出るまでの期間が非常に短く、メタンなどの有害物質にはほとんど汚染されることがない。したがって、今のところトリハロメタン除去装置を売りつけようとする健康器具メーカーの誇大広告に振り回わされる必要はないものと思う。どうせ簡単に除去できるようなものでもないので、まず効能は疑わしい。塩素の除去さえも出来ないものがほとんどであろう。普通に電気ポットで湯を沸かしてカルキを取ったほうが安上がりだ。

業者は高温になるとトリハロメタンが3倍か4倍発生するという。そんなメタンはどこにあるのかと問われ、塩素が変化してトリハロメタンになるのだという。そんな話を真に受けて、高価な除去装置を購入するものもいるという。


○福島原発事故も、どうもレベル6となることは間違いなさそうな状況になってきた。しかし、そうした大災害でも、放射能が人体に与える影響というのは、化学物質の危険と比べると、統計的な結果だけを見る限りでは桁数がふたつ異なるくらいに違う。化学物質による毒性と比べると、人体には放射性物質から受ける毒性に対しては耐性のようなものを持っている。要するに一種のウイルスみたいなものだ。それとも花粉症のようなものとも似ている。放射能のエネルギーで損傷を受けても、何もせずほうっておけば、死ぬようなことはない。それなのに、体温をわずか1千分の1度上げるくらいのばかばかしいほどのわずかな放射線のエネルギーを受けただけで死んでしまうのは、われわれの免疫のせいである。死滅させないで、ただ新陳代謝に任せておけば、いずれ回復するものを、勝手に異常なものとして免疫機構が処分してしまうのは、それらが精鋭ではないからである。このばかげた自殺にひとしいできごとをもって、放射性物質だけを害悪だと決め付けるのは理屈から言うと少しおかしい。文句を言うなら、不十全な免疫システムしか与えなかった宇宙の進化、造物主に言うべきだ。人間に知恵があるなら、免疫システムに命令を与えたうえで、こんなばかげたことは排除できるだろう。これではその辺のミミズと同じ知恵しかないではないか。


暮らしの中の化学物質(毒性物質編)
楽天ブックス
桜井克典開成出版(千代田区)この著者の新着メールを登録する発行年月:1998年04月登録情報サイズ:


楽天市場 by 暮らしの中の化学物質(毒性物質編) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
塩素の漂白、殺菌作用。 森の散歩/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる