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zoom RSS 退避は無駄な損失になると思う。

<<   作成日時 : 2011/04/02 10:58   >>

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IAEAが福島近辺の土壌を再調査したところ、今度は基準値以内だったという。放射線崩壊による汚染具合は気象条件で異なるのだから、当然といえば当然だと思う。調査の正確性に関しては、日本側のほうが信頼できる。IAEAを疑うわけではないが、海外の調査などというものが以下にずさんに行われているかということを思うと、海外の機関の公表データを頭から信用するわけには行かない。それに汚染された地面の上を土足で歩くわけではないし、放射線に対して極力耐性のない乳幼児は地面を歩くことさえしない。移動は抱きかけられてのものか、乳母車によるものかというのが普通だ。大気中の汚染濃度を規制値レベルに設定する日本政府のやりかたのほうがほうがよほど妥当であるといえる。よその国の事件だから、被害国民の負担のことなど何も考えずに気楽なことばかりいっているが、その日その日の気分で直ちに避難せよというのは迷惑至極な話だ。長期的にみれば、安易な退避がどれほど地域住民に負担を強いることになるかまったく眼中にないから、そのような非道な発言が行えるのであろう。本人たちは非道どころか人助けのつもりなのだろうが。

放射能汚染がどの程度で危険レベルに達するのか、まったく何もわかっていない状況で、あまり適当なことは言うべきではない様に思う。実際、放射能汚染による被害というものを、経済上的な損失に置き換えてみれば、住民の負担のほとんどは避難したことによって生じている。非難しないのに損失のほとんどをこうむったのは、いつでも原子炉の所有者だけである。


原子力発電所の放射能がもたらす危険度というのは、よく交通事故とか飛行機事故と比較される。実際には交通事故による死亡者というのは、公表されたものよりはるかに多くなる。原発事故などによる放射能被害と比較するためには、単に公表された死亡者だけではなく、その後何年間に渡る後遺症による死亡者も考慮しなければならないからである。一方、放射能被害は、ストレスによる精神的障害とほとんど見分けがつかない。しかも、仮に将来、放射線障害により何らかの疾病に罹患することがあったとしても、その期間までは経済的に負担に陥るような事態にはならない。それを考慮すると、原発被害のほうが交通事故よりもはるかにましであるとも思える。大規模災害ではあるが、障害の持続性・蓄積性ということから考えると、飛行機事故や船舶事故よりも、交通事故により近いものと思われる。飛行機の墜落や、船舶の沈没では、即死してしまうような場合のほうが後遺症を抱えたまま何年も生き延びるという人よりも多いだろうからである。

放射能汚染と比較的よく比較されうるのが、化学物質による汚染が人体に及ぼす影響である。これも長期間のうちに体内に蓄積された毒素の影響により体内細胞が被害を受けるという点では同じだ。大量に発生した活性酸素が放射線の変わりにDNAを破壊する。水銀汚染で奇形児を出産する確率は、原爆などと比べてもはるかに多いようだ。最大のものはロンドンの工場のスモッグで数千人の住民が死亡したこと(1952年)だろう。日本でも、四日市コンビナートで多数の住民が喘息を起こし、それが原因で死亡した者も多かったろう。発症が毒物の累積により生じる点などでかなり似ているものがあるが、これも、放射能汚染よりも障害の継続期間が長いものであって、危険率はより大きいものであろう。


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