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zoom RSS ユッケ騒動について

<<   作成日時 : 2011/05/12 16:11   >>

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テレビの画面に「ユッケ」「ユッケ」と出てきたから、何だろうと思ったら、どうもミンチボールをモンブランケーキみたいにして、上に卵を掛けて、生で食べるらしい。韓国料理にそういうのがあって、日本人は免疫がないので、たぶん世界で始めてかもしれないが、正式な料理店で出された生肉料理を食べて、食中毒から死者が出たという。

発見された病原菌は「O111」といって、「O157」とほとんど同じ仲間なのだそうである。水道水に混入した場合は、成人の1000人に1人程度が腹痛を起すことがあるという程度の菌であって、たぶんコレラ菌などよりも軽微なものなのだろう。以前グアムだかハワイだかでこれら騒ぎがあったが、コレラ菌に感染した旅行者のうちで医者の治療が必要だというほどの中毒症状を起したのは日本人旅行者だけというのがあった。

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ずっと前に読んだ本に、シュヴァイツアー(1875−1965)の住んでいたアフリカの奥地では、一週間もかけて河舟で運ばれてきた蛆の沸いたゾウの肉を現地の人も彼の家のものも平気で食べるというのが書かれていた(シュヴァイツアーは「信条にそぐわないから肉食はしない」と言っていたらしいが、実際はかなり聖人のイメージとは程遠く、大変な気分屋でよく人を殴ったらしい。たぶんゾウの肉は食べていたはずである)。そこまで腐ってしまうと、いくら焼いてもにおいも取れなければ、固まりもしないそうだ。それで、腐ってじくじくになったところを食べるのだが、現地の人はこれをうまそうに食べていたという。山田鷹男という不食で有名な人も、生で食べるのは腐ったものの方が一番うまいと言っていた。マグロの刺身などは、糸を引くくらいまで腐らしておいてから食べるのが最高だそうだが、免疫の弱いものにはそれができないので気の毒がっているようであった。

大腸菌の多くは、常在部にとどまっている限りは悪さというものをしない。これは住めば都という奴であって、大腸菌のような細かい黴菌も集団で行動すれば、一種の思考性を発揮するという証拠のようなものだ。しかし、例外として、100匹以上の集合で悪さを起そうとする意思を創造する大腸菌群というのがあって、こういうのを「病原性大腸菌」と呼んでいる。通常の食中毒の1万倍くらいは強力らしい。病原性大腸菌には現在4種が特定されていて、@腸管病原性、A腸管侵入性、B腸管毒素原性、C腸管出血性のものがある。このうち、今回のものはCに該当する。ベロ毒素[verotoxin]という赤痢菌様毒素を産生する病原性大腸菌であることから「ベロ毒素産生大腸菌」とも呼ばれる。症状としては、溶血性尿毒症症候群(HUS)や痙攣や意識障害などの脳症がある。O157,O26,O111,O128,O145などは、いずれも出血性のものであるが、O157のうち、特に人の死亡を引き起こすようなものは、O157:H7といわれるようなものだという。これは157番目のO抗原と、7番目のH抗原を両方持っているために毒性が強いのだそうだ。

ベロ毒素は、トウゴマ(ヒマ)の主旨から抽出されるタンパク質リシンと同様に、タンパク質合成を停止させることで、個体の生命維持を困難にさせるものだそうだ。毒素は青酸カリなどよりもはるかに猛毒であるが、人体のすべての細胞のタンパク質合成が停止しても、直ちに死亡に至るわけではない。異変が現れるまでに半日近くかかり、死亡するまでには数日かかるという。
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毒性が強いといっても、海外の生肉料理点では、特に法律で制限された肉の取り扱い方もない様で、イタリアやフランスなどでも、衛生管理は店独自の決定によっているものらしく、通常の人体ならば、ある程度腐ったような肉でも生で食べても死ぬようなことは報告されていないようだ。そもそも、潜伏期間が長いので、海外では死人が出ていても、別の原因による死亡とされているのかもしれない。

細菌による食中毒の中でも、食べてすぐ急性の症状が出るようなのは、食べ物自体に菌の産生した大量の毒素が付着しているもので、「食品内毒素型食中毒」と呼ばれる。ブドウ球菌だとかボツリヌス菌がこうしたものである。これに対して、菌が体内にはいってから毒素を産生するものを、感染型(サルモネラ菌、腸炎ビブリオ)とか生体内毒素型(ウェルシュ菌、毒素型大腸菌)といって、潜伏期間が長い。


なんだかおかしいと思うのに、食中毒の原因として細菌は入っているのに、ウイルスは入っていないということがある。体内で毒素を生産するという点では同じ種類のものがあっても、分類は別にしている。こういう風に定義があいまいだと、世界各国の統計というのが揃わないだろう。それでなくても海外の統計はおよそでたらめなのに、ますます足並みが揃わなくなってしまう。


先日発表されたばかりの福島第一原発付近の放射線量の測定にしろ、このデータがチェルノブイリを上回っているなどということはなにか非常におかしなものを感じる。最近の日米合同の調査発表のほうを信じるならば、25年前のチェルノブイリ事故の際の測定データのほうに疑問がある。何しろ、原子力発電所のドアに木製の物を使うという国だ。測定方法もいい加減なものと見て当然だろう。それに福島の放射能漏れで浮き出したっている人間というのは、放射線障害によって母体の遺伝子が傷つくことで奇形児が生まれるものと思っているらしい。だが、卵母細胞は4倍体なので、遺伝子に変異するほどの放射線を浴びれば、2倍体でしかない母体がはるかに早く死滅してしまう。自然放射線の場合だと、地球誕生以来45億年間では、ただの一度も突然変異が生じないようにがっしりと構築されているのが卵母細胞というものだというのが、生物学者の計算らしい。そういう計算ができない連中が騒いでいるだけなので、反対を考えたほうがよほどもっともらしいというのである。

DNAの損傷は日常的に起こっているが、遺伝子はめったに変異しない。そこで、わざわざ遺伝子コードを書き換える「遺伝子編集酵素」というものがあって、積極的に突然変異を起すようなしくみが備わっている。少なくともヒトを含めた哺乳類では、こうした酵素が必要で、この酵素の働きでさまざまな抗体を作り出し、病原菌やウイルスに対抗する免疫を作り出している。胃がんの発生を促進させるという「ヘリコバクターピロリ菌」は、胃壁の細胞に働きかけて、遺伝子編集酵素の一つである「AID遺伝子」を活性化させることによって、胃壁細胞の突然変異を引き起こしてがん化させるということが突き止められているそうである。編集酵素なしでは、完璧な修復が行われるのは、放射線の場合でも同じことだ。前にも書いたが、一定時間内に修復が行なわれなかった場合に、該当細胞の自爆機能が働く。ほとんど自殺行為と同じようなもので、放射線エネルギーが直接死因と結びつく場合を除いては、放射能が直接の原因となって障害を起こしているものではないといえる。

ヒトは大腸菌に比べて、遺伝子の数は6倍しかないのに、DNAの量は1000倍もある。マウスはヒトの2割も遺伝子が多いのに、DNA量は逆に2割少ない。DNA量が相対的に多いことが、ヒトが地球上の全生物のうちでおそらく最も放射線に強い抵抗力を持つことの理由といえそうだ。むしろ、微量放射能の被曝(最近は、「放射能被曝」が原子炉などの事故災害によるもの、「放射線被曝」が医療被曝によるもの、という使い分けをしているようだ)によって過剰発ガンを起すような虚弱な人は、遺伝子以上があるといってもいいくらいに、数としては少ない。天然のラドン温泉などにつかると、30分程度で吐き気を催すほどの強力な放射能被曝を受けるが、それでもほとんどの人はそれで過剰発ガンを起さない。ただし、ヨーロッパのヨアヒムスタールなどのラドン鉱山付近の住人にはがん患者が異様に多いことが報告されてはいる。健康にはなるが、がん患者も多いというのは、原爆被爆者にも概して見られることらしい。被爆後65年以上たつのに、まだ何万人も生存者が残っているというのでは、もう同情する気も起こらなくなってくる。



ただ、事態の悪化への予想度が極端に高いというのは、菅政権の対応のまずさの裏返しであるとも見られる。地震発生直後は、村山政権のときとは異なり、即座に自衛隊の大量派遣を決めたので、半神淡路のときよりも速く復興が進むかに見えたが、結局2ヶ月が過ぎてみれば、初動の遅かった村山政権のほうが反対に速いという事になってしまった。菅政権がついていないのは、GE製のおんぼろ原子炉には地震で穴が開いていて、燃料棒が栓となって水漏れを防いでいたらしいが、水の圧力でそれがずり落ちたらしいということがある。原子炉の穴から時間をかけて燃料棒が出てゆくさまは、糞詰まりの解消のようなものだ。しかし、菅政権のついていないのは昨日の「逆正弦の法則」で見たとおり、人間の性質というものは集合で見た場合にのみ、確率は速やかに平等になるということなので、疫病神というものは、数学的に見ても存在しているようである。こうなったら、ミスターマリックにでも頼んだほうがいい解決案が出るかも知れない。



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