ゴリラの胸たたき

ごみを古新聞に丸めて捨てようとしたら、上の題名の新聞記事が目に付いた。こぶしの形で胸をたたくのではなく、手のひらでそうするのだそうである。敵になるような対象がまったくいない場合でも、仲間内でよく行なうことからすると、一種の音楽のような娯楽だとも思える。人間には太鼓のような音響器官が備わっていないので、太鼓の発明以前には響きのある軽快な音は出せなかった。

ゴリラの研究といえば、やはり京都大学の山極寿一氏だ。「ドラミングが戦いを宣言し、相手を脅す行動だと誤解が広まったのは映画『キング・コング』(1933年)の影響」だと見ているそうだ。

チンパンジーのような雑食系とは異なり、ほとんど植物や昆虫のみを食し、動物の肉を食べるような場合はよほど食糧難に陥っているときらしい。体の大きさからしても、サイとかゾウに似て、まるで草食動物のように見える。真っ黒のイメージがあるが、背中の陽の当る部分は少し白っぽいようだ。昼行性だから、あまり毛並みが黒いと熱線を吸収しやすいのだろう。ちょっと見るとチンパンジーなどより考え深そうな目つきをしているが、知恵はともかくとして頭の回転は前者の方が速いらしい。

中新世(およそ2200万年前~550万年前)の旧世界にはかなり多数の類人猿が存在していたことが、化石群の調査により判明しているそうだ。東アフリカのプロコンスル、イタリアのオレオピテクス、南アジアのシバピテクスなど、総計100種類もが生息していたとされる。中でも、ギリシャに棲息していたオウラノピテクスとヨーロッパ中西部全域に広く棲息していたドリオピテクスは、アフリカの類人猿と人類の共通祖先と目されている。ギリシャ神話に登場する樫の女神ドリュスにちなんで(*)命名されたドリオピテクスの名は、「ドリオピテクス・パターン」という臼歯に残る溝として現在にも引き継がれている。

(*)出土した同じ地層から樫の葉の化石が多数出土したため

さて、現在のゴリラは、次の4種類に分類されている。西ゴリラと東ゴリラそれぞれ2種類だ。西は西ローランドゴリラクロスバーゴリラ。東はマウンテンゴリラ東ローランドゴリラに4分類するのが一般的だが、最近まで西ゴリラと東ゴリラはそれ以上細分化はされないと見られていたそうである。

ゴリラ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9

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                      東ローランドゴリラ
   

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                      西ローランドゴリラ


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                       マウンテンゴリラ

ヒト化に属する類人猿の中で、最初に分岐したものはオランウータンであることは間違いない。彼らは、およそ900万年前に分岐したとされるゴリラよりも600~700万年も前に枝分かれしたようだ。ゴリラの次に分岐したのがヒトであり、やや遅れてチンパンジーが分岐した。最初の人間の後にチンパンジーが誕生したというのは、別にヒトがチンパンジーの祖先であるというわけではないにしろ、非常に興味深いことだ。チンパンジーの完成度が高すぎて、それ以上の進化が難儀だったのに比べ、ヒトのほうは改良が容易な型に作られたので、どんどんと進化の度を高めていったのだろう。猿人の段階ではチンパンジーのほうが優れものだったという可能性もある。




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