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zoom RSS 木造住宅の耐震性について

<<   作成日時 : 2013/03/16 16:47   >>

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ふと木造建築の耐震補強のことを考えていて、現代の構造物が総じてもろいというのは、根底に何かとんでもない勘違いのようなものが潜んでいるのではないかと思った。木造建築というのは、鉄筋コンクリートのビルなどとは異なって、たてられた後でも少しは成長している。それで在来の軸組み工法などでは、軸組が完璧に行えた場合には、家を支える大黒柱となる部分には金属の補強を極力行わない。ツーバイフォー工法などでは、日曜大工の要領で、ほぞ穴のほうが差し込む木材のほぞよりも大きくなっているため、簡単に組み立てができるが、その代わりボルトなどによる補強がひっようだ。こうすると、建てた直後では家の強度は補強を行った家よりも下がってしまうのだが、年月が経つにつれて柱同士の結合が強固になり、10年もたてば補強のある家よりも地震に対する強度は増してくる。大工の棟梁などの意見では、強度が最高になるのは、築後20〜30年を過ぎたあたりだという。

ところが、最近の木造住宅というのは必要以上に金属の補強をしてしまうので、補強すること自体が木材の劣化を招くこともあって、まるで家自体の発育が無くなってしまう。大リーグ養成ギプスをつけられた星飛雄馬のようだ。こういう建て方では3年もするとガタがくるだろう。補強などなければ、多少の家のゆがみ、傾きなどは自然と家屋自体が自動調節を行うものなのだが、ギプスのせいでそれができない。温度変化による伸び縮みも、金属と木材では異なるから、おのずとその部分の不調和による劣化もかさむことになる。建築基準法による木造家屋の補強が姑息的手段により行われるたびに、木造住宅の寿命は短くなってゆく。補強なしでは60年は優に持つところが、先の改制では35年になり、新改制では25年となった。おまけに金属と木材の不調和によるガタツキもひどく、5年おきに雨漏りのする住宅も珍しくないという。しかもいったん家が傾いたら、自動的に復元する機能も失われつつあるらしい。


何事につけても十羽一絡げで平均的な家屋しか念頭に置かないでいると、いかにも現在の日曜大工形式の簡素な住宅のほうが地震に対して強いという印象を与えるだろうが、1981年の法改制以前に建てられた家屋の中には、これといった補強もしていないのにもかかわらず、最新式のものより強度の強いものもある。とりわけ、今式の建て方では時間がたつにつれて強度が劣化してゆくということには留意しなければならないと思う。


極端な話、建てつけさえしっかりしていれば、筋交いなどなくても、それを備えた家よりも耐震強度が上回るのは、数々の地震の教訓から得られていることである。明治、大正時代に建てられた家は、昭和の家より地震に強いというのは案外本当のことだ。多分平成になってからたてられたような家は、筋交いがなければ震度5でも倒壊するくらいだと思う。それくらい日曜大工形式だ。上下逆向きに柱を立てて平然としているくらいだから、ボルトやねじが錆びついてくればそれで終わりだ。その時点で家屋全体を立て直さなければならない。



平均というものがいかに人をたぶらかすか、いかに大多数の人間は平均的人間でありたいかということを示す一つの例だ。東北大震災からの復興にしてもそうだ。平均ということが大いに関係している。関東大震災からの復興が早かったのは、当時の平均レベルが単に低かったからだ。復興も何も、すべて気分の問題である。病気にしてもそうだ。単に『気』の病である。あらゆることは気分次第で改善する。また気分次第で落ち込む。


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