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zoom RSS 大人は子供より速く落ちる

<<   作成日時 : 2015/11/16 16:34   >>

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5階か6階の高所から落下した赤子が無事だったなどという話をよく聞く。余計な力を入れないからたいした怪我をしないのだなんていう話をしているものも多いが、体重5キロくらいの小さな幼児が10メートルや15メートルの高さから落ちたところで、50キロの大人が落ちるのとは大違いだろう。ほとんど少し大きめの猫がそのくらいの高さから落ちるのと同じようなもので、運が悪くない限り、死ぬようなこともないと思う。それを「赤ちゃんはみな超能力者!」などとさも大げさに語るものがいる。たまに、超能力を持っている子供もいるかもしれないが、テレバシーなどと違って念動力というものが本当にあるのかどうか知らない。しかし、大抵の者は赤子時代にも念動力などといったものっは持ち合わせていないはずである。ただの天然自然の物理法則のほうが大いに勝る。同密度では、軽いものほど、表面積の割合が増えるので、空気抵抗を強く受ける。赤ん坊など、落下傘で落ちているようなものだ。時折、新聞のコラムなどで、単に落下の法則を持ち出して、これこれこうだから、赤ん坊を受け止める母親はオリンピックの短距離走者よりもすばやく、パワーリフティングのチャンピョン並みの力を発揮しなければならないなどとあるのを見かけるが、なんともばかげた話だ。現実は落下傘で落ちているのと同じだから、助けるのは簡単で、火事場の馬鹿力も、リミッターをはずす必要もない。こういうおかしな記事を読んで本気にして本などに書いている人もいると思ったが、何でこういう非論理的な人に本などかけるのかが不思議なくらいだ。ただモーターボートが大型客船よりも、見かけ上ずっと速く見えるのと同じで、小さい赤ん坊のほうがずっと危ないように見えるだけなのだ。最も赤ん坊がゆっくり落ちるといっても、同体重の猫よりも速いだろうから、その分危険も増すに違いない。

落下の法則どおりにいくのであれば、高度1万メートルから落下した雨粒が地上に到達するときの速度は、音速程度になっていなければならない。実際は大粒の雨(直径5,6ミリ程度)でも、せいぜい秒速10メートルくらいだ。雨ではなく、子猫が落ちてきた場合でも、秒速20メートル、時速70キロ程度だ。だから子猫は飛行機から落ちても致命傷を追うような事は余りなさそうだ。猫の場合だと低いところからの落下のほうが、身構える暇がないため、かえって死亡率が高まることがあるそうだ。

少し前、テレビで30メートル以上ある木の天辺付近から落ちる猫の映像を見たが、足から着地したのではなく、背中から落ちたようにしか見えなかったのに、別段何ともなく歩きだしたのには驚いた。しかもそれほどの子猫ではなく、かなり大柄に見えた。あれも大丈夫なように出来ているのだろうか。そういえば時速30キロくらいで電信柱に背中から衝突したバイクに乗った青年を見たことがあるが、彼の場合もバイクごと転倒した後、背中をさすりながらそのまま立ち去っていった。背中は頑丈に出来ているのかもしれない。


前にも書いたのだが、力学の法則というのは現実を極端に単純化した状況下でしか適応できないものばかりで、きわめて静的なものだといってよいと思う。動的な現実にはむやみに適応するべきでない。1キログラムの綿は、同じ重さの鉄よりも重いのが日常の場だ。10キロのダンベルと、10キロの布団のどちらが運びやすいかを考えてみればすぐわかる。

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