C型肝炎の感染経路

いつだったか、昨年あたりの最近の話だったと思うが、アメリカのオクラホマ州だかの歯科医の衛生管理不届きで7000名ほどの患者がHIVやC型肝炎に感染した可能性のある事故が起きたらしい。調べてみると、今年4月のニュース記事だったようだ。

・・・「米歯科医のひどすぎる衛生管理 7000人にエイズやC型肝炎感染の疑い


米オクラホマ州で、歯科医が治療に使った器具の衛生管理がずさんだった事実が発覚し、患者に重大な病気を感染させた可能性が出ている。

医院を立ち入り検査した担当者が言葉を失うほど、器具は不潔な状態に置かれていたという。医療の信頼を揺るがす、悪質な行為だ。

「ショックで背筋が凍った。これは重罪」

米CNNなどによると、オクラホマ州タルサで開業する歯科医にこれまで診療を受けた約7000人が、C型肝炎やエイズに感染した恐れがあるという。問題の歯科医は医療器具の衛生管理が極めてずさんだったうえ、期限切れの薬を使用したり、無資格の歯科衛生士を起用したりした疑いがもたれている。

歯科医は1977年から診察に携わっているが、これまで患者のひとりがエイズ検査とC型肝炎の検査でいずれも陽性となり、感染経路が歯の治療以外に思い当らなかったことから実態が明るみに出た。医院を立ち入り検査した地元衛生当局の担当者は米FOXニュースで、「現場を見たときはショックで背筋が凍った。歯科医は必要な医療機器の管理を一切やっておらず、これは重罪にあたる」と厳しく断じた。さびた器具を使い続け、殺菌装置を全く作動させていたかったという報道もある。その後、歯科医は自主廃業を決めたようだ。

米国で、歯の治療が原因でエイズに感染した例としては、1991年に亡くなった20代女性の事例が知られている。歯科医自身がエイズに感染していると知りながら患者を診療し、この女性を含む6人が被害を受けたのだ。歯科医は1990年に死亡しているが、女性は「歯の治療以外に感染経路はない」と確信しており、医師が意図的に感染させたとみられる。女性本人が議会公聴会で証言したこともあり、当時は大々的に報じられた。

患者にとっては、歯の治療が深刻な感染症を誘発するなどと疑うことはまずない。米国の事例とはいえ、「まさか」と思えるショッキングな話だ。

国内では、2007年4月施行の改正医療法の中に医療の安全の確保に関する定めがある。医療機器の保守点検を行い、安全使用のための体制を確立するよう、医療機関に求めている。責任者の配置、機器の安全使用のための研修の開催、保守点検に関する計画の策定とその適切な実施といった内容が含まれる。これは歯科に限らず、医療機関全般を対象にしたものだ。

多くの医院が滅菌や消毒の様子をネット公開

ただ法律で、医療機器の殺菌や洗浄といった作業の細かな手順を定めているわけではない。日本歯科医師会に聞くと、同会では医療機器のメンテナンスを含めた取り扱いについて独自のガイドラインと、その実践マニュアルを策定しているという。

医療機器の滅菌、消毒を徹底している様子をウェブサイトで紹介する医院も少なくない。紙コップや手袋、注射針といった使い捨ての用具は使用後必ず廃棄する、といった点を明記し、機器を写真付きで見せながら滅菌や洗浄方法を具体的に説明している。患者としてはこうした「情報公開」は、歯科医の安全に対する意識の高さを知るうえで参考になるだろう。

エイズ予防財団が運営する「エイズ予防情報ネット」によると、HIVの感染力は弱く、「性行為以外の社会生活のなかでうつることはまずありません」とある。血液を介する感染は、覚せい剤などを注射器で「回し打ち」するといった、日常生活を送る上で通常考えられないケースだ。もちろん患者側は、エイズやC型肝炎に関する正しい知識を持つことが重要だが、米国での例を考えてみると、医師として当然の義務である衛生管理を放棄するという「悪意」に満ちた、特異な事例と言える。」・・・



医療関係機関からの感染というのは、瞬く間に拡大するので、仮にレアなケースとしてもうかうかとしているわけにもいかない。日本国内の歯科医の衛生感がアメリカよりも上だとは到底思えないので、同様な問題は日本国内でも発生するはずであるか、あるいはすでに起こっているはずである。医療機関のHPを見ても、歯科医の危険性については載っていないが、まあ当然のことである。歯科医師たちの衛生観念が低いとはいっても、先日の東電の酔っ払い作業員の配管取り違え事件と同じことをしでかすような連中に満ちているとは思いたくないというのだ人情というものだろう。しかし現場の歯科医たちがゴム手袋も装着せずに歯の治療を行ったり、患者の間を駆け回って治療の経過を診ているものが存在しているというのが現実なのである。こんな所業は歯科衛生士たちもしないであろう。しかしまた、患者サイドから見れば、そういったモラルのない医師のほうが人間的で温かみのある存在に思えることもまた確かであろう。子育てにはスキンシップが大事だというのと同じで、患者の方も乳離れしていないといえる。ゴム手袋をつけて治療していない医師というのは、その者自体が強力な感染源となっている場合が往々にしてあるだろう。さらに言えば、治療代や待合室の消毒など行っている医院については、そんなことを定期的にやっているところのほうが少ないかもしれない。

さらに言えば、歯科医で麻酔に使う注射針などは当然使い捨てだろうが、ドリルの先端などは使いまわしにしなければ採算が取れるはずがない。先日、注射針は使い捨てにしていたが、注射器本体のほうから感染した恐れのある事故が日本の医療機関でも起こっている。それを考えると、歯科医院の存在の多さを考えてみると、もうすでに多少の事件性は生じているかもしれない。特にゴム手袋を装着しない歯科医はかなり多いものと思う。口腔の中は光が届きにくいので、歯科医にとっては指の感触が極めて大事なものとなるだろう。奥歯に至ってはなおさらだ。一般の外科医の行うように常時傷口を見ているわけではないだろう。治療中は自分の手が邪魔でほとんど患部が見えないのに、ゴム手袋付きの手では相当器用な人でないと満足な治療などできないだろうと思う。素手で治療するということは、まず歯科医自身が先に被害をこうむるので、あまり歯科医になどならないほうがよいと思う。歯科医の需要を減らすためには、まず一般人の方からオーラルケアに努めなければならない。





C型肝炎に感染した可能性の高いものとしては、まず大手術による輸血があげられる。1889年以前に輸血を受けたものでは少量の輸血経験でもかなり危ないそうだ。少量輸血の危険性がまずなくなったといえるのが1992年以降になってからだが、5リットルとか10リットルといった大量輸血ではまだかなり輸血の危険性はある。透析を受けているものや、臓器移植を受けたものの危険度はさらに高まる。全部自己血と他人の血液が接触することによって起きる。まあ、輸血しなければ死んでしまうような人についてだから、一種のかけでもあるが、できるなら輸血は拒む方が安全だ。刺青やピアスなどによる感染確率も高いが、これは自業自得みたいなものである。

世界平均では3%ほどのものがC型肝炎ウイルスの保菌者だといわれているが、日本ではまだ総人口の2%以下のおよそ200万人とみられているそうだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/C%E5%9E%8B%E8%82%9D%E7%82%8E

200万人としても思ったよりずっと多い。然も輸血など受けたことも、手術の経験もないという若年者にも広まっているらしいから、原因として思い浮かぶのは歯医者ぐらいしかない。しかし、肝炎の中では、比較的感染しにくいタイプだとはいう。空気感染などすることはないということだ。ただし一度感染すると、最も慢性化しやすいという。



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