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zoom RSS 杖のつき方について

<<   作成日時 : 2013/10/24 10:48   >>

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ふと新聞に目をやると、「杖は悪い方の足と反対側の手で握る」と書いてあった。しかし理由が書かれていないので、なんでだかがわからない。いわゆるT字杖というものは体重を支えるものではない。せいぜい数キログラム程度の補助の役目しかない。筒のようなものに入って歩く歩行器もあるが、あれにしても、体重の半分も支えてはいないだろう。

それでも、なぜ悪い方の足に添えてはいけないのかがよくわからない。湯船につかりながら考えてみたが、そういう使い方をすると良い方の足に負荷が余分にかかるのでそちらも悪くなるのだというようなことしか思いつかない。もともと、杖といえば権力の象徴であって、身の丈ほどの大きさもあるものであった。モーセの杖などにしても同様であったろう。そうした時代の杖には介護役としての意味合いはもちろんない。老人といえば知恵者として敬われるものであったので、介護役は人間であって当然であった。だから杖というものも、肩よりも高い部分を握って歩くものであった。カデュケウスの蛇の杖にしても、智者のシンボルだ。

どうにもわからないのでネットで調べたところ、バランスが悪くなるので転びやすいというようなことが書かれている。しかし、そういうことだとしても、杖に体重を預け過ぎるという人間側の問題のようにも思える。体重を支えるような真似を杖の先端の細い部分で行おうということなど所詮無理だろう。足の設置面積を考えてみてもわかる。杖に10キログラム以上の負荷をかけたら、多分滑るだろう。それで転ぶのだと思う。まあ実際杖を手にして実験してみないと何とも言えないが。松葉杖のように悪い方の足側に添えても、体のバランスがあまり偏らないタイプの場合は、逆位置でも別段構わないらしい。人によって、逆手で持たないとかえって危ない場合がある。姿勢の制御ができれば、T杖でも、逆手の場合のほうが好ましい場合もあるだろう。どんな場合でも、利き手を使ったほうが安全という人も当然いるはずだ。


バランスの良い歩き方で、健全な方の足に負荷がかかることもなく、しかも悪い方の足の負担を減らす簡単な歩き方というのは、多分悪い方の足と、反対側の手に持った杖を一本の足のように見立てて、両方同時に地面につけるという歩き方だろう。この歩き方なら、まず重心の左右のぶれが最小限に抑えられるので、多分まっすぐ歩く場合には最善の歩き方だろうと思う。しかも簡単で理解しやすい。普通に歩く場合の歩き方と全く同一のリズムで歩けるからだ。ナンバ歩きのできない西欧人には特に利便度の高い歩行方だろうと思う。私の場合だと、急な坂道や階段を上るときは、大概ナンバ歩きで、片方の腕と足を同時に前に出すが、こうした場合には杖を持つ手を持ち替えた方がいいのかもしれないが。まあ、ナンバ歩きといっても、今の人がやるのと江戸時代のやる人がやるのとはだいぶ違っているはずで、昔の人は思想も影響して、腕と脚は付け根からふり出すはずである。つまり腕は肩から、足は腰から踏み出す。

先に杖をついて、それから悪い足をつき、最後に良い方の足で歩くというやり方は、年寄りのやる歩行であって、元来人間の脳味噌というのは、こうした3本歩行みたいなものは理解できないようにできている。ごく幼いうちに2足歩行の理解は出来上がってしまうので、こんな歩き方をしていては脳の働きまで鈍くなってしまう恐れがある。だから2足歩行スタイルで、さっさと歩いたほうがよい。多分早く歩けば歩くほど、反対側の腕と足を同時に前後させて体幹をねじってバランスをとりながら歩くというやり方になってくるはずである。

そうしたことを思っているうちに、先日書いた『1キログラムの綿は1キログラムの鉄よりも重い』という話を思い浮かべた。杖の付き方にしても、静止状態と運動の状態とでは法則が異なってくる。病室などにおける静的動作の勝る環境では痛む方の足に杖を添える所作が自然に見えるし、完全な静止状態であればその方がまともなやり方だ。この状態では1キログラムの綿は1キログラムの鉄の重さと等しい。だが、実際に動いてみると、たちまちその概念は崩れる。事物の様相は、静止・慣性・加速の3通りに分かれる。このうち、最後のものが最も生物のよく行っている活動であり、重さの概念もその範疇に属するのがふつうである。しかるに質量とは全く物理学上の概念であって、しばしば重さを意味するものではない。ここをはき違えて、静止状態においてもどう質量の鉄と綿とでは前者のほうが重いなどといっている輩は、ただ白馬は馬にあらずの詭弁を弄するものと同一である。

私が最初に思っていたのも、上段の太線の部分であった。現実の日常生活の場面は想像できなかったので、違和感があったものと思う。静止状態が3次元プロットに固定されているのに対し、日常の活動場面は常に時間軸を加えた4次元時空である。




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