テーマ:生物

なぜ遅い中性子のほうが危険なのか

中性子スピン光学 [ 阿知波紀郎 ] - 楽天ブックスどうもエネルギーの大きい中性子ほど危ないと思っている人が多そうで、これは国会議員などでもそう思っている人が多いのではないかと思う。 伝統的に、数十メガ電子ボルトから数百キロ電子ボルトの中性子を速中性子、100キロ電子ボルトから0.1電子ボルトのものをエピサーマル中性子、媒質中の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

rRNA分解酵素リシン

このまえ最小アミノ酸のグリシンが星間物質中に存在していることを書いたのだが、その際「グリシンが危険だ」と書いているサイトをしばしば見つけて理由が知りたかったのだが、どうも語呂が似ていることで、タンパク質分解酵素のリシンと間違えているのではないかと思う。 リシンは酵素なので、わずか1分子が細胞内に入っただけで延期切断を繰り返す。そう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

有機化合物の吸収と放射能の話

ダンピング症候群のダンプというのは、ダンプカーのダンプと同じ意味で、落とすということだ。値打ちのないものを捨てるという意味合いに使われるらしいが、なぜこういう言葉が選ばれたのかよくわからない。食物が胃を経過せずいきなり小腸に落ちるために起こる症状のことで、従来胃の役目は消化の一段階と思われていたのが、どうも食物を徐々に小腸に送ることがメ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

海生哺乳類の潜水

マッコウクジラは、脳油を固化させたり液化させたりすることによる体積の変化で2000メートルも潜行するというのが一般的な解釈だ。巨大な頭に蓄えている脳油を冷やして固化させることで重りにして頭の先から真っ逆さまに潜航して、浮上するときは血液で温めて体積を増やす。大体90分間200メートルは潜行すると考えられている。深海の頭足類を餌にするため…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

においの感覚について

犬の嗅覚は人間の100万倍に達するものもあるが、わずか1000倍のものしかないものもある。昔何かの本で、犬にはかぎ分けられないがヒトには感じられる物質というのが数種類あるなどというのがあった気がするのだが、どうも何かの間違いだったらしい。ネットをどう検索しても出てこないのだ。進化の過程で獲得した特別な能力が人にだけあったとしても何らおか…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

アセトアルデヒドについて

アセトアルデヒド(エタナール)に何か効用でもあるのかと思っていろいろ調べてみたが、どうも人体には害しかないみたいだ。刺激臭がするので、香水の成分としてわずかに混入されているくらいだ。アルコールやケトン、テルペンの多い芳香油は鎮静剤的な効果を、アルデヒドやフェノール類の多い芳香油は興奮剤的作用があるという研究報告もあるそうである。そうする…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

依存性と鎮痛剤

依存性というとどうしても麻薬を思い浮かべる傾向が強いと思う。テレビなどでも普通に言われていることだが、字面が同じなので、大麻草が麻薬の親分だなどと思ってしまう傾向があるようだが、大麻は麻薬ではない。麻薬取り締まりの対象にはなっていない。毒だからとして禁止されているだけだ。しかし、日本では禁止されている大麻なども、諸外国では自動販売機で売…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

原始人の食生活

この前「ネアンデルタール人の食生活をまねて健康に暮らそう」などというのがあったが、本当に健康だったのだろうかとも思うのである。絶滅したのだからそれなりの欠陥があったと考えられなくもない。あちこちで「パレオダイエット」(*)([palaeolithic]は「旧石器」のこと)というのが流行っていて、本気にしている人が多いらしい。そういうダイ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

インスリンについて

しばらく書いていなかったが、半年ぶり位で何か調べてみる気になったので適当に何か書こうと思う。といっても、前にも糖尿病の事には触れたことがある。 「インスリンは血糖値を下げるホルモン」などとよく言われる。しかし、血液中の血糖値が下がるのは、血液中の糖分(グルコース)を体細胞が吸収するからで、別にインスリン自体は血糖を下げる作用など何…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『恐竜はなぜ鳥に進化したのか』

文春文庫の本だ。ネットを見ていたら「面白いのでおすすめ」とあったので取り寄せてみた。しかし、酸素濃度低下が生物大絶滅の原因だったという話はかなり以前からいわれていたものであって、特に目新しいものではない。最近やたらと新説ばやりだが、昔は著作権がなかったので、旧説をモチーフにした新説を表しても訴訟を受ける恐れがないためかとも思われる。本書…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

プテラノドンについて

プテラノドンという名称はギリシャ語で、[pteron](翼)+[an](否定詞)+[adous](歯)だそうだ。[pteronanadous]となると、プテロナナドウスとなりそうだが、終わりの方はかなりいい加減で、やはりドンと付けると恐竜風になる。鳥類は今や恐竜類だが、翼竜が鳥類と通じているかどうかわからないので、一応翼竜と恐竜とは異な…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ヒト型脳とハト型脳』

10年以上も前に買ったまま積読のままであったが、最近やっと目を通した。かなり興味深いことがいろいろと書かれていて、鳥類とはこれほど賢い生き物だったのかと驚いた次第である。2005年に出版された本だが、今はもっと新しい説が出されているかもしれない。 かつては鳥類は哺乳類よりも下等だと思われていた。しかしそんなのはどうも昔の話だったよ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

シマウマの縞模様

昨日の日曜日、「ダーウィンが来た」の再放送をたまたま見ていたら、シマウマの縞模様が非常に鮮やかでカムフラージュ(輪郭がぼやけて巨大生物のように見えるというほどの意味だろう)のように見えるのは人間の勝手な解釈で、ライオンにとっては視細胞の数が人の3分の1しかないので分解能もさほどではなく、ぼんやりとした像しか見えないとやっていた。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

九官鳥とオウム

オウムの寿命はかなり長い。あれだけ体が小さくて体温も高ければ、普通早死にしそうなものだが、どうも人間よりも長生きなようである。人間並みにしたもあって、発音機能も人と同じようだというから、普通の鳥ではないのかもしれない。 これに比べると、九官鳥のほうは案外短命で、この点は普通の鳥だ。耳で聞く限り、九官鳥のほうがオウムよりも人間の発話…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『よくわかる生理学の基本と仕組み』というのを読んで。

秀和システムというところから出ている。前に『安そうだ』と思って、同シリーズの『分子生物学の基本と仕組み』というのを購入したのだが、薬学部の教養課程くらいの有機化学の知識がないと寝そべりながら楽に読めそうにないというものだったのだが、今度のほうが高校生レベルで、見た目はぐっと平易に見えるのでややほっとした。しかし、人間の生死を決定するのは…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「タンパク質の一生」を読んで

たんぱく質:プロテインとは、「最も重要なもの」という意味だそうだ。命名されたのはDNAの発見されるずっと前の1939年だという。糖タンパクだとかリポタンパクなんて言うのを複合たんぱく質という。ウイルスや染色体は核タンパクで、これも複合たんぱく質だ。単純タンパク質を構成するものは20種類のアミノ酸のみである。これらのアミノ酸は、米とか麦と…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『波紋と螺旋とフィボナッチ』

大阪大学大学院生命機能研究科の教授という肩書で、専門は発生学。理論生物学が趣味だという。1988年に博士号取得というから、まだ50代だと思う。カラー写真がたくさんある横書きの本だが、かなり砕けた文章だ。 どうもネットでよく見かけるような書きぶりなので、その方を調べてみたら、大体本の内容とほぼ同じことを載せている。そこに、筆者の近藤…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「臨界点の謎」~生物+経済

生物というより、がんの話だ。このコラムは新海裕美子という人が受け持っている。「がんは現代病ではない」という見出しで始まっているが、果たして近年がんが増加しているというのはどの程度本当なのだろうか。チェルノブイリ原発事故の際、小児の白血病患者が500倍になったという報告があるそうだが、ああした話と同様に、単に医師側の発見期待度が上昇しただ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「自然界を揺るがす「臨界点」の謎」を読んで~社会的洗脳

「アナザー人類興亡史」の金子隆一氏をはじめとしたジャーナリストやフリーライターの書いたものだ。いろいろな分野の「臨界点」について触れている。それぞれ主張がだいぶ異なるので、今回は科学の分野、次回は医療の分野について述べようと思う。経済の臨界点なども扱っている。 表題だけ見て『相転移』について説かれているものと勘違いして購入したのだ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「96%の大絶滅」を読んで

地質時代の5大イベントとして挙げられるもののうち、最大のものが表題となっている。96%の絶滅というと、おそらくこの2倍か3倍の大カタストロフィーが起こったなら、地球上のすべての生物は死に絶えていたかもしれないというほどの大事件である。もっとも、地底奥深くのバクテリアが死に絶える環境がどんなものであるかの見当など付かない。こちらまで根絶さ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

酸素中毒

高圧酸素治療なんていうのもあるらしいが、数週間にもわたる長期治療期間が続くとまず肺繊維に問題が生じてくるという。高圧の気体を吸い込むことに問題があるのではなく、呼気中の酸素分圧が高すぎることが問題なのだという。 高圧の空気を長年吸い込んでいる人というと、スキューバダイビングを趣味に持つ人がまず頭に浮かぶが、別段彼らが異常をきたした…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

寒冷地域の木材は軽い

SPF集合材というのを近所のホームセンターで売っていた。縦横3×10センチで長さが1メートル80センチもあるやつが一本で270円ほどだ。同じ分量の水なら何キロかというと、10センチ角で長さ1メートルの水中の重さがちょうど100分の1トン=10キロである。大体それの3分の1の2倍だから、7キロくらいの見当だ。木材だからそれよりずっと軽いだ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

致死量の概念について

致死量[lethal dosis]といっても、定義上いろいろなものがあるようであるが、大体において、集団の50%が死亡する時の量を言うのがふつうであるようだ。この場合の致死量をLD50などと呼び、生物の種類などによりLD50(ラット)などと記す。体重1キロぐうラムあたりのグラム数で表す場合が多いが、個体による変動幅が大きいときはそういう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「働かないアリに意義があるという本を読んで。

筆者の長谷川英佑(はせがわ・えいすけ)氏は北海道大学の進化生物学者。人間社会のこととは関係がないが、サラリーマン組織を連想される向きもありそうなのは、イソップ寓話の流れというものだろう。「サボっているやつがいる組織こそが強い」と帯に書かれている。こう表現しているのは生物学者の福岡伸一氏らしい。多分に人間社会もかくあるべきという誤解を生み…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ナメクジという生き物について

確か先月11月の終わり頃だったろうか、郵便受けに、あるいは浴室にと、もう木枯らしが吹く肌寒い季節になるというのに、たびたびこのぬるぬるした生き物がへばりついているのを目にした。この生き物が輩出するということは環境の改善を示すものなのだろうか。むかし、縁の下に米びつを置いていた頃にはよくガラス窓に張り付いていたものだが、当時は工場から立ち…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

隙間の役割

少し極端だが、隙間とは物質同士の原子結合がないことだとも言い換えられる。だから見た目には全く一体化して隙間など何もないようなもの同志の間でも、原子同士が結合していないものは隙間を持っているともいえる。見た目には全く一体化しているということがポイントなのであって、いわば隠された隙間が有るか無いかによって物体の強度が大幅に異なってくるという…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ゴリラの胸たたき

ごみを古新聞に丸めて捨てようとしたら、上の題名の新聞記事が目に付いた。こぶしの形で胸をたたくのではなく、手のひらでそうするのだそうである。敵になるような対象がまったくいない場合でも、仲間内でよく行なうことからすると、一種の音楽のような娯楽だとも思える。人間には太鼓のような音響器官が備わっていないので、太鼓の発明以前には響きのある軽快な音…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

生命の本質

今ではセントラルドグマを有するものが生命だというように定義付けられている。それで、驚くことに、動物と植物は同じ命を宿すのだから平等であるなどと、とんでもない屁理屈を並べるものがいることは前にも話したことだ。なぜこのようなひどいロジックを持った異常な人間が出没するのだろうか。たぶんこういった連中ならば、たぶん例のアキレスは亀に追いつけない…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

動物と植物の区別がつかない人々

ベジタリアンについてネットを見聞していると、『動物も植物も同じ命なのに、なんでベジタリアンは植物を食べて平然としているのか?』などというとんでもない記事に当った。どうもふざけてそういうことを書いているという風でもなく、まともにそう信じ込んでいるらしい。これが養老毅氏のいう馬鹿の壁という奴だろうか。「身長2メートルの男の背丈が高いというの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

魚の感覚について

『魚は痛みを感じるか?』(ヴィクトリア・ブレイスウェット著、2012年2月第1刷)という本を読んだ。表題が面白かったからである。この問題は、哲学的には「クオリア」という言葉を使ってしばしば語られてきた問題と、大体において同一範疇のものであるらしい。特に、1974年に哲学者のトマス・ネーゲルが『コウモリであるとはどのようなことか』で、物理…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more